2022/6/9更新:コンボ依存スコアの項目を加筆修正しました。
2022/9/13更新:タイトル等を変更しました。
はじめまして、広義2回生*1のちぇるしーです。
現在のメイン機種はCHUNITHM、beatmaniaIIDX、Arcaeaの3つで、他アプリ音ゲーを中心に様々な種類の音ゲーを触ったり触らなかったりしています。
今回は先日リリースされた新作アプリ音ゲー、Rotaeno*2について紹介します。
アプリ音ゲーを触り始めて10年目*3となる私が一通り触ってみて感じた良いところや良くないところを中心に書いていくので、ゲームの細かい内容についてはサラッといきます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.xd.rotaeno.googleplay
Rotaenoってどんな音ゲー?
世界初の回転音ゲー
…と聞いたら皆さんは「なんやまた丸い音ゲー*4か」と思われるでしょう。私も思いました。
しかし蓋を開けてみると、単なる量産型音ゲーなどではなく、10年以上にも及ぶアプリ音ゲーの歴史*5の中でも特に画期的なゲームだったのです。
まずはトレーラーのプレイ動画を見てみましょう。一目でいいので見てみてください。本当に一目でいいので。
いかがでしたか?そう、先ほど回転音ゲーと書きましたが、その名の通り端末自体を回転させてるんですよね。
端末を回すという今までの音ゲーではおよそ見られなかった操作*6が求められ、またそれ故に親指プレイをほぼ強制される。*7Rotaenoがただの量産型円型音ゲーではなく新感覚音ゲーであるということはお分かりいただけたかと思います。
Rotaenoのここが素晴らしい!
さて、Rotaenoに興味を持ってもらったところで簡単にゲーム説明…といきたいのですが、このペースだとこの記事が書き終わる前にまた新作音ゲーが生み出されかねません。
なので先にRotaenoのいいところを紹介しつつその都度ゲームについて補足していきます。
プレイ面
判定詳細
まずこのゲームにはPerfect+>Perfect>Good>Missの4種類の判定があります。
そしてPerfectとGoodの内訳としてEARLY/LATEの個数がリザルト及びプレイ中に表示されます。今となっては当たり前の機能ですが、だからこそリリース当初から実装されているのは本当にありがたい限りです。
また、リザルト画面にはEARLY/LATEの横にOffという内訳も表示されています。これについても説明しますが、少し長くなってしまうので読み飛ばしてもらっても構いません。
~以下説明~
様々な種類があるノーツの一つにCATCHというものがあります。これは普通のノーツのように押すのではなく、画面両サイド(時計の3時と9時のところ)に固定されている少し狭い領域で拾うことで取れます。Dynamixのフェーダーをイメージしてもらってもよいですし、それ以上に上のトレーラーの2曲目を見てもらった方が分かりやすいかと思います。
このCATCHノーツに上手く合わせられず位置がずれてしまった時に表示されるのがOffとなります。
音ゲー地力が多少ある人にとっての最初の壁がこれだと個人的には思うので、CATCHノーツの抜けに気付きやすくなっているのはすごくありがたいです。
~説明終わり~
ところで、プレイ中の判定詳細はEARLY/LATEというように何故かリザルトのそれと色が違うんですよね。色ではなく文字で判別できるのでプレイ中は特に気にならないのですが、リザルトのLATEが青系で表記*8されていることもあって何故…???となっています…。
易しくて優しいフリック
はいそこ†フリック†の4文字を見ただけでブラウザバックしない。
確かにフリックはありますが、原義覇権音ゲー「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」のようなフリックの仕様とは全く異なります。
方向指定は当然無く、それどころかCHUNITHMのそれのようにずっとワシャワシャしてれば最高判定で取れます。つまり早Good判定がありません。神!
音ゲーを難しくするのをフリックの判定に頼るのは個人的にはナシだと思うのでとても良い仕様だと思います。
あとこのゲーム特有のフリックの面白い仕様として、「指を動かさなくても指を画面に置いたまま画面を動かせば取れる」というものがあります。これを悪用すれば将来的にヤバ譜面作れそうだなあと戦々恐々としています。
AP/FC継続表記
「AP来た!…と思ったら目視外1グレだった…」という経験、よくありますよね。*9しっかりとそこもカバーされています。
All Perfect/Full Combo継続中だとコンボ表記のところがP.COMBO/F.COMBOとなります。これも正直任意の音ゲーに実装して欲しい機能の一つなので優秀です。
理論値狙いの時には使えませんが、EARLY/LATEが一つでも出れば気付けると思うのでそこまでの問題ではないでしょう。*10
ポーズ復帰
ポーズ画面から復帰する際、ほとんどの音ゲーは「復帰ボタンを押すとすぐ始まる」か「カウントダウン等を挟んだのちに再開する」かのどちらかです。
それに対してRotaenoでは「ポーズした段階で譜面が少し巻き戻り、少し余裕を持って再開できる」という仕様となっています。
グルミクでも同じ仕様となっており、そちらのユーザー間ではとても好評な印象があります。
充実したオプション
Rotaenoはオプション項目も豊富です。細かく弄れる判定調整、ノーツのデザインやサイズも変更可能、SEの種類もノーツ毎に3つ以上から選べたり、そしてなんと配信者モードというのもあり、どうやら版権曲をミュートしたり画面の回転を較正*11することができるらしいです。
私自身そこそこアプリ音ゲーは触ってきたつもりですが、配信者向けの機能をゲーム内に実装しているのは見たことがありません。すごい。
その他システム面など
レート
レートも実装されており、ハイスコアに応じて上昇していきます。そのため、成長がより実感しやすくなっています。*12
楽な解禁作業
アプリ音ゲーを始める上で必ず気になってくるのが解禁作業。"無課金でもできる"と"始めてすぐできる"は往々にして異なり、そのギャップのせいで即アンストした、なんて人もいるのではないでしょうか。
しかしRotaenoの解禁作業は非常に楽で、私がプレイを開始して4時間程度で無料曲の全てを解禁することができました。
その途中でオプションを研究したりストーリーを真面目に読んだりもしていたので、実質3時間強で現時点での解禁は全て済むのではないでしょうか。
(解禁方法については割愛)
楽曲並び替え
音ゲーに欠かせない機能の一つ、並び替え。これもバッチリ実装されています。流石。
デフォルト、タイトル、アーティスト、難易度、スコアの5項目があり、十分すぎると言えます。
加えて選曲画面では右端のシークバーを直接操作できます。なんならこっちの方が嬉しいかもしれないですね。快適。
フルコンボ特典
これはアプリ音ゲーにはありそうであまりなかった機能ですね。Rotaenoにはミッションのようなものがあり、ある曲の任意の難易度でフルコンボを達成するとその曲のジャケットアイコンが手に入ります。*13
最近の音ゲーのジャケットって大体かわいい女の子とかかっこいい女の子とかかわいい女の子とかが描かれていてとても素晴らしいですよね。それがアイコンにできて常時眺めることができるようになるのは本当にいい機能です。
「任意の難易度をフルコンボ」という条件も、「それなりに頑張らないといけない」もしくは「下位難度を触る理由ができる」ので妥当なラインだと思います。
Nagihaさんの楽曲
私的な布教です。全人類Nagihaさんの曲を聴いて下さい。
現在Rotaenoに収録されているのはIn a Diabolic MannerとRe:prosperitásの2曲です。元々Nagihaさんの曲の中でも特に好きな曲だったので本当に驚いたし嬉しかったですね。思考盗聴されてるのかと思った。以下2曲のリンク。
加えてNagihaさんの曲で一番いい曲をいくつか置いておきます。以降も記事がまあまあ続くのでBGMにどうぞ。
ここで挙げた曲の他にも、Dynamixを始めとしたアプリ音ゲーに収録されているいい曲が複数*14あるので是非聴いてみて下さい。
話が逸れましたね。そろそろRotaenoの話に戻ります。
Rotaenoのここがよくない!
ここまでRotaenoを散々褒め散らかしてきましたが世の中どんなものにも欠点があり、それはこのゲームも例外ではありません。
コンボ依存スコア
はい。気付いた時には正直マジか~となりました。「スコアがコンボに依存すると何が良くないんや?」という方は、CytusのTHE BLOCKS WE LOVED[HARD]をプレイしてみて下さい。*15
しかし、Rotaenoのスコア配分は恐らく基本点1000000+コンボボーナス10000[要出典]となっているようなので、そこまで理不尽さは感じません。
とはいえ、令和になってまでコンボ依存スコアの音ゲーが生まれるのか…という感情になってしまったのは事実である。
~2022/6/9追記~
なんとコンボ依存ではないようです。あるユーザーの調査によるとスコアの仕様は
- SLIDEノーツは他のノーツの7分の1
- Perfectを100%とすると、Perfect+が101%、Goodが25.25%
となっているらしいです。
気を抜くとSLIDEがゴッソリと抜けてしまうことがあるので、この配点には納得です。
ほぼ唯一の懸念点だった部分が解消され、もう本当に推す以外の選択肢が無くなってしまいました。正式リリースから10日足らずでマイナーアップデートも入るなど、運営のフットワークも軽いので今後への期待が高まるばかりです。
B4UTのミカグラさん、情報提供ありがとうございました。
~追記終わり~
怪レい日本语
まあ海外音ゲーあるあるですね。ゲームの進行には影響しないので全く気にな……いやちょっとは気になるな。
他にもストーリーでセリフがウインドウからはみ出す現象が起こります。そんなことある???
SEが入れ替わるバグ
ずっと起動していると突然ゲーム内SE全てがランダムに入れ替わります。*16再起動すれば直りますが原因が全く分からず…。
Rotaenoはいいぞ
いろいろ書きましたが、良いところとして上で挙げた項目は私が音ゲーに満たしておいて欲しい条件とも言えるかもしれません。Rotaenoには痒い所に手が届くような機能が多い印象を抱きました。
また、CHUNITHMやArcaeaがリリースから時間が経つにつれて要求技術がより高度になっていったように、Rotaenoもより難解な技術が要求される譜面を将来生み出すポテンシャルは秘めているのではないでしょうか。
そういえば、リリース直後にも関わらずなかなか尖った譜面*17出してきているんですよね。CHUNITHMのWORLD'S ENDのような譜面の登場にも期待せざるを得ません。
微ネタバレ注意
結局のところ、Rotaenoは楽しい!!!!!音楽に合わせて端末を動かすのって想像の数倍は面白いんですよね。是非是非皆さんにも一度味わってみて欲しいです。
ちなみに私はiPad miniでプレイしていますが、やりにくいどころかむしろスマホよりやりやすいのではないかと思っているのでスマホかiPadかで悩んでいる方は参考までに。
気になるお値段はたったの370円!安い!正直余裕で値段以上の価値があります。モンスターエナジー2本我慢すればいいと考えましょう。
以上、Rotaenoの紹介でした。長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。また本ブログのどこかでお会いしましょう。
*1:BじゃなくてMらしいね
*2:ロテーノと読みます(執筆中3回も綴りを間違えたらしい)
*3:嘘だよな…?
*4:メジャーなものだけでもmaimai、Lanota、WACCA、クロノサークル、あとMUSIC DIVER…多いねえ
*5:GROOVE COASTER初代のリリースが2011年7月
*6:Red and Blue and Green[FTR]?知らん知らん
*7:親指プレイが強制される(=2本指でプレイできる)ということは…?そう、3点押しの不具合が存在するiOS16でもプレイできるということですね!(2022/9/13追記)
*8:多くの音ゲーでは基本的にEARLY側が青、LATE側が赤となっている(ボルテの悪口?)
*9:プロセカRAGE一次予選のロキに3時間苦しめられたトラウマがあります
*10:最難関レベルの譜面となるとそうとは限らないかもしれませんが
*11:ゲーム画面をそのままキャプチャすると、実際の手の動きとは逆方向にノーツが動いてしまいます。それだと端末を動かすことによって判定ラインの方を回転させている、というRotaenoの持ち味が配信で伝わらなくなってしまうため較正する必要があります
*12:小数第三位まで表示される
*13:ジャケットアイコンはDEEMO II にもある
*14:Arcana Idola、Laivisca、Life is Kineticsなど
*15:スコア全体に対してコンボボーナスが1割もあるCytusの仕様に加え、極端な中盤局所難な譜面も相まってとんでもないスコア難となっている
*16:S-RANDOM
*17:通常譜面ではない