オンゲキの読み替えを解くうえで考えていること。

こんにちは。このセメスターから闇の魔術に対する防衛術の講義を担当することになったQ粗(@yama_buckwheat)です。
みなさま,読み替えておりますでしょうか?「読み替えてないぜ!!」というそこのあなたのために,今日は僕がどのように読み替えを解いているのかを語ろうと思います。

読み替えとは何か

オンゲキの入力装置はこんなんです。 同色のボタンが左右に1つずつあり,ノーツに対応する色であればどちらのボタンでもノーツを処理することができます。

input オンゲキの入力装置 同じ色のボタンが左右に1つずつあり,内部的に区別されない
(https://ongeki.sega.jp/how_to_play/)

この仕様のため,オンゲキには読み替えと呼ばれるドメスティックな技術が存在します。 つまり,これをこんな風だったりあんな風に処理することができるというわけです。


所謂Ai Nov階段。始点が丁度よくずれた階段を3連(or 6連)階段に読み替えることができる。


Op.I《fear-TITΛN-》のラスト。そもそもそんな所にボタンはない。
基本的な読み替えは[2]が詳しいので深くは書きません。 ここでは,具体的な譜面を例に読み替えの手順を見ていきます。

実際に読み替えてみる

今回扱う譜面は Akasagarbha -reincarnate- (MAS) です。サビ前の指押しから物量が増え,後半は一気に走り去るような構成の譜面ですが,取り立ててヤバなのはラストの1小節。

ただの4鍵っぽいけど右手の緑青の動きがキモくてヤバです。あと左手にゴミがついてるのもヤバ。
何もかもヤバなので読み替えないとお話になりません。 読み替えていきましょう。

常識的なBPMにおいて8分までは巻き込まないことから,まず思いつくのは左手を赤緑全押しにして右手に全集中する運指です。 実際に描くとこう。

左手を全押しにしてみる。(斜線が付いたノーツが空打ち)
空打ちで右手の緑を巻き込んでしまうのでダメ。

一見うまくいきそうですが,空打ちで右手の緑を巻き込んでHITが出てしまうのでこの運指は使えません。(ちなみに,ICEBURNの91小節あたりとかではこの読み替えが有効。使いどころは多いので覚えとくと便利です。)
では,ゴミを右手に押し付けてみましょう。

押し付けました。

このままだと右手が天元突破していますが,よく見ると表拍の緑は全てEX-TAPです。こいつらを全て裏拍に移します。
なかなか綺麗になってきました。この際,空打ちを入れて右手は16分トリルにしてしまいましょう。ここでは前述の8分までは巻き込まないの法則を用います。
っていうかただのトリルは苦手ですよね?
片手トリルが両手トリルになりました。これで完成です。
初めの2小節は脳死で叩いてラストの階段だけちょっと踏ん張ればOK。ね、かんたんでしょ?*1
読み替えを順番に見るとこうなります。
空打ちを入れる,4鍵や6鍵を1+2鍵で処理するというのは他の多くの譜面でも通用する読み替えで偉いです。これを覚えておくだけでQOLがちょっと上がります。レートも上がるかもしれません。

ちなみに,これくらいダイナミックな読み替えを行う時は読み替えを思い出すために直前の特徴的な配置を意識すると便利です。
今の場合,3小節前のベルがバーッとなってるここ↓とかがおすすめ。

オンゲキは大体全押しで何とかなるゲームです。全押しが通らなくても読み替えればどうにでもなります。読み替えていきましょう。


References

  1. 闇の魔術に対する防衛術 - Harry Potter wiki (https://harrypotter.fandom.com/ja/wiki/闇の魔術に対する防衛術)
  2. 【オンゲキ】運指読み替え基礎論 (https://bg-otogame.hatenablog.com/entry/2021/02/02/231927)
  3. #オンゲキ運指 (https://mel225.sakura.ne.jp/unshi/)
    読み替え後の画像はこれで作った
  4. オンゲキ譜面保管所 (https://sdvx.in/ongeki.html)
    譜面画像はここ

*1:本当に簡単